2016年4月の熊本地震で被害を受けた熊本城(熊本市中央区)で5日、天守閣前広場周辺の特別公開が始まった。外観修復をほぼ終え勇壮な姿が輝く大天守。一般の市民や観光客が城を間近で見られるのは3年半ぶりとあり、朝から入場を待つ行列ができた。
二の丸広場から約450メートルの見学ルート。工事用スロープの先に瓦と真っ白なしっくいの対比が美しい大天守が現れると、来場者は雄姿に見とれていた。この日、熊本市は最高気温30・4度の真夏日。汗を拭いながら、工事が続く小天守や壁が剥がれたままの国重要文化財「宇土櫓(やぐら)」にカメラを向ける人の姿もあった。
大西一史熊本市長は公開前の式典で「全国からの支援で、本日の節目を迎えられた。復興への歩みは着実に進んでいる」と語った。特別公開は主に日曜祝日に行う。天守閣内部の公開は21年春を予定している。
西日本新聞社
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